私が10年以上愛聴しているNHKの英語学習番組「ラジオ英会話」の紹介とおすすめポイント3つをお伝えします。
英語は、日本語と語順が真逆です。
日本語であれば、話し出してから最後に伝えたいこと(例:好きです・嫌いです)を言えばいいので、話しながらオチを考えることができます。
対して、英語は最初にズバリ伝えたいことを言わなくてはなりません。
このことを単に頭で理解しているだけでは、口から思う語順で文章はつむぎ出せません。
なぜその順番になるのかは、そうなるロジック・・・ネイティブの気持ちがそうさせているのです。
このネイティブの気持ちを理解しながら英語を学べるラジオ講座が「ラジオ英会話」です。
そこで、この記事ではラジオ英会話のご紹介とともに、番組をおすすめする3つのポイントを解説します。
- 英文法を心の底から納得して理解したい
- 正しい英語の語順・文法で、瞬時に英作文して話せるようになりたい
- お金をかけずに英語を学びたい
ラジオ英会話とは?
ラジオ放送の他にもネットで聞き逃し配信やスマホアプリがある
毎週、月~金曜日にNHKラジオ第2放送で1回15分放送される英語学習番組です。
今はラジオ放送の他にも、インターネットで先週分の放送を聴き逃し配信しています。
スマホ用アプリもあります。
アプリでは番組を聴いた後に、学んだ内容を理解したか?を確かめるチェック問題もあります。
講師は大西泰斗先生です。
以前は遠山顕先生が講師でしたが、大西先生に代わって4年目に突入しました。
※遠山先生は現在別のラジオ講座、遠山顕の英会話楽習の講師を務めています。
テキストは紙と電子書籍の2種類、英文法ガイダンスがわかりやすい!
テキストは紙と電子書籍の2タイプがあります。
(紙の値段は税込み550円)
テキストがなくても、中学校で習う範囲の英文法を理解している方なら楽しんで学べるかとは思いますが、できればテキストはあった方が良いです。
耳だけだと、その場では理解したつもりでも、あとから思い出せないことが多いです。
一方、テキストを使うと視覚を通しても理解できるので、より脳に深く記憶されます。
毎号、テキストの初めの方には、英文法のルールをわかりやすくまとめた英文法ガイダンスが載っています。
この数ページを読むだけでも基本の英文法がよくわかりますので、書店で手にとってみて「なるほどわかりやすい」と思えたら、ガイダンス目的で購入しても価値があると思います。
ラジオ英会話の番組構成
習ったフレーズを使って英作文するコーナーで腕試し、金曜は復習回
月~木曜日は次のような流れになっています。
- ダイアログを聞いてから先生が解説(訳す)
- ダイアログから2つフレーズを選んで語彙(ごい)や文法を解説
- ダイアログをもう1度聞く
- その日の重要フレーズを解説
- 重要フレーズをネイティブの気持ちで発音する
- 重要フレーズを使って英作文に挑戦
ダイアログは、男女2人が毎回違ったシチュエーションで会話します。
番組冒頭、まずはダイアログを1度聴いてから大西先生が訳してくれます。
その後 会話の中から2つほどフレーズをピックアップして、それらの語彙(ごい)や文法を先生が解説します。
会話の内容がよく理解できた後で、もう1度ダイヤログを聞きます。
そして次はメインである、その日の重要フレーズをネイティブの気持ちになって学習します。
ネイティブの気持ちを理解したら、今度はネイティブの気持ちになった状態で重要フレーズの発声練習します。
番組の最後は2~3つほど日本語の文を聞いて、それを重要フレーズを使って英作文します。
この時は、完璧でなくても瞬時に思いつく単語を並べて口に出すことが重要です!
このアウトプットする練習を繰り返すことが、実際の会話では大いに役立ちます。
番組は月~木曜日がこの流れで、金曜日は月~木曜日の復習会です。
金曜の復習会は、月~木曜日のダイヤログを聞きながら各回ごとにクイズが出題されます。
クイズは3択です。
月~木曜日に習った内容が理解できているかを試されます。
復習会の後半は、長めの英作文2つに取り組みます。
「恋愛相談を持ちかけてきた友達にアドバイスをする」「プレゼンテーション前にナーバスになっている同僚を励ます」などの場面で、3~4文くらいで言いたいことを伝えます。
この際も、その週に習ったフレーズを利用して英作文します。
金曜の英作文はより実践的なものになっていますので、とてもやりがいがありますよ。
ラジオ英会話 3つのおすすめポイント
おすすめポイント① ネイティブスピーカーの気持ちで理解できる
この番組のキャッチフレーズはハートでつかめ!英語の極意です。
英語は、日本語とは語順が逆になっています。
番組では「なぜ、そういう順番で単語が口からでてくるのか?」を大西先生がネイティブスピーカーの気持ち・視点からわかりやすく教えてくれるので、心の底から納得して理解をすることができます。
まさにハートでつかめ!ってことです。
おすすめポイント② 1年間学習を続けると話せるようになる
ラジオ英会話は、1年を通して英語でのコミュニケーションに必要十分な英文法と重要フレーズが覚えられるように学習カリキュラムが組まれています。
特に昨年(2020年)は「会話の台本」と題し、日常会話でよく使うフレーズを会話の台本(ひな形)として覚え
それを何度も口に出して脳に定着させる、というよりも口に染み込ませるという学習スタイルでした。
そうやって会話の台本をたくさん手に入れることで、実際の会話の中でも覚えたフレーズが瞬時に口から出るようになります。
これは例えると、いろんな形の積み木を用意しておき、その都度必要な積み木を選んで組み立てて、表現したいモノを作り出すといったイメージですね。
ちなみに2020年に学習した内容がまとめられた本が販売されています。
おすすめポイント③ 講師陣がユニークで面白い
講師は大西先生の他に アメリカ出身の秋乃ろーざさん イギリス出身のポール・クリス・マクベイさんの2人がいます。
時々、アメリカ英語とイギリス英語の違いについて、それぞれネイティブ講師から直々に解説があります。
ネイティブの気持ちと言っても、アメリカ人の気持ちとイギリス人の気持ちもそれぞれ違うので、それがわかるのもラジオ英会話の醍醐味の1つです。
また、大西先生はダジャレをよく言います。
それに対するろーざさんのツッコミは冷やかで鋭いです。
3人が互いを褒めると思いきや、相手をなじるやり取りもいつも笑ってしまいます。
この楽しい番組の雰囲気があるので、聴くのが苦にならないし、継続して聞き続けられる大きな要因になっています。
英語学習において、楽しさは継続の鍵ですね!
【まとめ】
ラジオ英会話は、ラジオ番組なので基本無料です。
でも、テキストがあった方が理解度は断然深まります!
550円とお求めやすい価格になっていますので、ぜひお手元において学習なさってください。
※電子書籍版は販売先により変動します。
聞き逃し配信やアプリを使って理解度もチェックできます。
また、テキストに書き込みをしたり、ダイアログを声を出して読む練習も記憶の定着にとても有効です。
そして、ある程度インプットが蓄積されたら、次はアウトプットが大事!
身近に練習相手を見つけるのが難しい場合は、オンライン英会話がおすすめですよ。
さあ、あなたもラジオ英会話で気軽に楽しく英語を学んでみませんか?